北海道の見どころを写真と文字で紹介します。見ごろの時期や撮影のヒントも書かれているので、見に行くときや写真を撮るときの参考にしてね。
北海道の見どころを紹介してくれるのはカメラマン歴35年、元北海道新聞解説委員の岩井直樹さんです。
(元解説委員)
エゾナキウサギ
氷河(ひょうが)期の生き残りとも言われるナキウサギ。北海道 では高地の大雪山系(けい)、日高山脈などのガレ場(大小の石 や岩があるところ)に生息しています。 植物の葉やくき、花、実を食べます。冬みんはしないので、秋になる と冬に食べる分のエサを巣あなの入り口付近に集めます。そのため すがたを見かけることが多い季節でもあります。
ラベンダー
7月をすぎるとラベンダーが見ごろをむかえます。ラベンダーには「おかむらさき」「ようてい」など、色々な品種があって花のさく時期も変わります。その年にもよりますが、7月中じゅんから下じゅんごろに見ると、色々な品種がそろってさいているはずです。写真は中富良野(なかふらの)町のパッチワーク状(じょう)に広がるファーム富田(とみた)の花畑をヘリコプターからさつえいしました。
北海道新幹線(ほっかいどうしんかんせん)
2016年3月26日に新青森駅 – 新函館北斗(しんはこだてほくと)駅間が開通しました。 写真は函館山を背(せ)に早春の大野平野(おおのへいや)を新幹線「はやぶさ」が走っているところです。みんなは、もう新幹線に乗ったかな?
ゼニガタアザラシ
えりも岬(みさき)に約1000頭のゼニガタアザラシが生息しています。アイヌ語ではアザラシのことを「トッカリ」といって、いまでもアザラシに食べられて売り物にならなくなった傷(きず)サケを「トッカリ食い」といいます。
旭岳(あさひだけ)
北海道に9ヵ所ある「日本百名山」のひとつが旭岳です。標高2291mは北海道最高峰(ほう)。手前に写っているのは、登山道のわきに広がる高山植物チングルマのわた毛です。
流氷観光砕氷船(りゅうひょうかんこうさいひょうせん)
冬のオホーツク海には流氷があらわれます。写真は流氷帯を航行する網走(あばしり)の流氷観光砕氷船「おーろら」です。 紋別(もんべつ)にも流氷観光砕氷船「ガリンコ号」があります。
「銀河の滝(ぎんがのたき)」のアイスクライミング
層雲峡(そううんきょう)にある落差120Mの滝(たき)です。冬になると氷のかべを登るアイスクライミングをするために、多くのクライマーがおとずれます。
オンネトー
神秘(しんぴ)的な湖と言われるオンネトーは、見る場所や角度、季節や天候によって湖の色がちがって見えます。写真の湖面には 雌阿寒岳(めあかんだけ)<左>と阿寒富士(あかんふじ)<右>が仲よくうつっています。