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みんなの自由研究

こどものやる気を全力応援!
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北海道新聞のまなぶんデジタル

科学の自由研究

科学に関する自由研究を行う上でのコツやヒントなどを、週刊まなぶん連さいの「りんぺい先生の作って遊んでサイエンス」の作者かざまりんぺい先生にお聞きしました。

かざまりんぺい先生

「科学の自由研究」で大切なことは?

  1. 夏休みになったら、すぐにテーマを決め計画をたて、最後まで自分で行なう!
  2. 実験などをただ観察するだけでなく、じっくり観察して、自分なりのぎもんや問題点を見つける!
  3. あとで書くのでなく、実験や観察などをしている「その場・その時」にきちんと記録しておく!

「科学の自由研究」のテーマを決めるポイント・注意点は?

  1. 身近なものをテーマにする!
  2. あぶない実験はぜったいに行なわない!
  3. 「科学の自由研究」には、『実験』『観察』『調べる』『集める』『科学工作』などの種類があります。

これらの中から、自分にできそうなものをじっくり考えてから選んでみよう。

自由研究に取り組もう!」を読んでからテーマを決めても、お父さん、お母さん、身近にいる大人の人に相談して決めてもいいよ!

科学の自由研究の参考例として

  • 実験
    • 煮干(にぼ)しの解剖(かいぼう)
    • シャボン玉を作って飛ばす
    • 海水から塩を作る、など
  • 観察
    • 月の観察
    • 雲の観察
    • アリの観察、など
  • 調べる
    • 地球の歴史
    • 宇宙(うちゅう)はどのようにしてできたのか
    • 恐竜(きょうりゅう)の歴史、など
  • 集める
    • 果物や植物の種を集める
    • 身近なこん虫のさい集、など
  • 科学工作
    • 炭やレモンで電池を作る
    • クリップモーターを作る、など

自分が、自由研究をした中でおもしろかったものは?

 ぼくは、工作やこん虫採集が好きだったのですが、小学校の自由研究でいまでも覚えている面白かったものは、「アリの一日の行動」です。
 一つの巣を決め、出てきたアリ一匹(ぴき)の背中(せなか)に白いマークをつけ、動きまわるアリの行動を一日中追いかけ、それを1週間続け地図に記録したもの。となりの家の人が写真好きで、地面にはいつくばり、どろだらけになってアリを追いかけているぼくを見て面白がり、写真をたくさんとってくれ、それも使わせてもらいました。1週間観察して、夏休みギリギリまでかかって完成した自由研究、とっても楽しかったよ!

 北海道の小学生へのメッセージ!

北海道の夏休みは少し短いですが、面白くて楽しいテーマを見つけて自由研究をしてください。自分が楽しくなかったら、長続きしませんし最後までできませんよ!
北海道新聞の『週刊まなぶん』に連さいしています『りんぺい先生の作って遊んでサイエンス』(リンクする)には、楽しい自由研究のヒントがいっぱいのっているので参考にしてください!

保護者の方へ

保護者の自由研究への関わり方は?

 関わり方は2つ。

  1. 子供が自分でやるまで待つ。催促をしてはダメですよ、出来なかったら白紙で出す覚悟を持ってください。
  2. 関わるのは『自由研究に取り組もう!』の①自由研究の動機と②研究の方法について子供と話し合うことまで。実験の場合も、危険かどうかの判断もここでできます。工作の場合は、材料購入まで。うまくいかなくても、それをそのまま提出すればよいのです。その時は「なんでうまくいかなかったのか」を話し合い、それも付け加えて提出してくださいね!

子供が自由研究を行なう意義は?

自由研究は、企画を立て(テーマを決め)・段取りを考え・実際に行なって、他の人に読んで(見て)もらうことを前提に「まとめる」という、子供にとって多くのものを与えてくれます。
 工作も、時間をかけて作ることで、丁寧にきれいに仕上げることを覚えます。宿題と考えないで、子供に『考える力』や『コミュニケーション能力』『我慢強さ』などを養ってくれる学習と考えてみましょう。
 特に「科学の分野」は、実験や観察など『段取り』や『注意力』なども……
 自由研究をしているときの子供の表情も見てくださいね!

自由研究のきっかけを与えるため、どのようなことが必要ですか?

毎日子供と話しをしていますか? 一緒にいる時間を持っていますか?
叱っている時間は入れませんよ。学校や勉強、友達のことだけでなく、身の回りに起きていること、新聞やTVで話題になっていること、政治・経済・科学・スポーツ・芸能、ありとあらゆることを話し合っていますか?一緒に遊んでいますか?一緒になにか作っていますか?
自由研究のきっかけを与えるため、子供に図書館や博物館などに連れて行く・・・
それもよいのですが、毎日いろいろなことについて子供と話し合い、遊ぶことが大切だと思います。毎日、少しの時間でもいいのですよ!

保護者の方へのメッセージ

自由研究の宿題が出たとき、自分から積極的にできる子は全体の1割か2割で、多くの子供は悩みます。悩むことが普通だと思ってください。
 悩む原因は、テーマと書き方。「書き方」は、「自由研究に取り組もう!」を参考にしてください。テーマですが、壮大でかっこいいものを選びがちですが、身近なもの、例えば料理でもテーマは見つかります。子供と話し合って「テーマが普通だな……」と思ったら、自由研究の「題・タイトル」を工夫してみてください。少しのことですが、特別な自由研究に見えてきます。とにかく、行なうことが大切ですよ!